あなたのチェスを変える振り返り


こんばんは!

今朝はアボカドエッグトーストを食べながら、クイーンズギャンビットのある手順を脳内再生してました。黒のaファイルのパスポーンはどれくらい脅威なのか、白はどのマスで止めておくべきか考えるなど、相変わらず重度のヤバいチェスが常に頭の片隅にあるじゅんたです。


さて、3月から取り組んでいたチェスのビデオコース、いよいよ4日後(7月1日)にリリースです

タイトルは「チェスの振り返り:完全ガイド」

私のチェス人生においての25年以上の競技経験、15年の指導経験から、効果的だと思う振り返りのステップ、注意点やコツをまとめました。

コース以外でも振り返りについて発信したかったので、先ほどYouTubeチャンネルに動画を出しました:

チェス上達を止めるダメな振り返り10選と改善法

こちらでは、振り返りで多くのプレイヤーがやりがちな間違い、10個とそれぞれの改善法を解説します。

↓このリストから、皆さんも当てはまるものがあるんじゃないでしょうか?


振り返りでやりがちな間違い、10選

  1. 振り返りをそもそもしない
  2. すぐエンジンに頼ってしまう
  3. ブランダーやタクティクスしか気にしない
  4. 早指しの試合ばかりを振り返る
  5. 自分のミスや改善点しか気にしない
  6. 相手に改善点を聞かない
  7. 勝った試合も負けた試合も、全て同じように振り返る
  8. 振り返った試合をファイルにまとめない
  9. 試合を単体でしか見ない
  10. 好奇心を持たない

私も10代の時から長年、まず振り返りをどういう風にやるべきか分からなく、避けていました。やろうと思っても「難しそう」「面倒くさそう」と感じて身が入らなく、やるとしても分かりやすいミスや勝ち筋を見て、序盤の手順をデータベースで確認して満足していました。

今思えば、振り返りを通して自分の弱点や課題を見つけ、それらと向き合い、自分のチェスを変えるために一生懸命頑張る、という「必要だけど、苦しそうな道」を頑なに避けたかったんだと思います。

楽な道を選びたかった。

しかし、実戦・タクティクスや読みの問題・勉強や棋譜並べを日常的にしていて、定期的に大会に出ていても、停滞の時期はチェス人生を通して何度も訪れました。

そういう時に、「何かを変える必要がある」と感じて、少しずつ振り返りに興味を持つようになりました。

そして、振り返りをもっとやっていく内に、それは効果的なやり方さえ知っていれば、難しいものでも面倒なものでもないと分かりました。

まずは気になるところから、1つでもいいので改善点を見つけたり次回はどう変えたいかという楽なところから始める。そうすると、1回やるごとに楽しくなっていきます。1試合指し、振り返るごとに自分のチェスのことをよりよく知り、成長を感じられるからです。

上の10項目は、こういう風に改善を図れます。


振り返り、10の改善法

  1. 振り返りをする
  2. まずは自分の頭で考える
  3. ポジショナルやストラテジー面でも何か学ぼうとする
  4. ラピッド以上の試合を指して振り返る
  5. 相手の視点からも振り返る
  6. 相手に改善点を聞く
  7. 勝ち負けによって、何を学び取るかを切り分ける
  8. ファイルにまとめる
  9. 複数の試合からパターンを見つける
  10. 好奇心を持つ

この10個のポイントを意識するだけでも、あなたのチェスの振り返りがグッと実りあるものに変わるはずです。

しかし、振り返りをする時、あなたのチェスの場合、

  • どういう試合を優先すべきか
  • 実際、どういうステップをたどるべきか
  • オンラインチェスとOTBチェスの違いは何か

など、まだ分からない部分がある方もいると思います。

7月1日にリリースするコースではリチェス・チェスコム・OTBの試合の振り返り、それぞれの実践例を通して分かりやすく、体系的なステップを通して解説しました。

動画の他にも、振り返りを行うためのテンプレート、負けパターンから学べるシートもコースの中にあるので、1試合1試合を学びの場に変え、次の試合や大会につなげていく力が身につくはずです。


私が10代や20代の時、チェス人生のもっと早い段階で、今持っている振り返りについての知識を持てていたらどんなに良かっただろうと思います。

「チェスの振り返り:完全ガイド」では、IMとして指した試合だけでなく、私のOTBレートが600、1100、1600、2100台の時の試合も検証し、パターンや課題を見つけました。

振り返りは、あなたがどのレベルのプレイヤーでも、上達の助けになるもの。これから先のチェス人生で、ずっと使えるものです。


火曜日の晩に、皆さんにコースをお届けするのを楽しみにしています。

じゅんた


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